
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。
管理人が所属する二科会。
二科会には全国各地に支部があり、支部ごとに勉強会や公募展を開催するなど、さまざまな取り組みをしています。
絵を描いていると、「どこかで展示をしてみたい!」と思うときがいつかくると思います。
今回は、東京都に在住するかた対象の公募展について、応募手順を解説していきます◎
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二科東京支部展とは?
二科東京支部の場合、国立新美術館で秋に開催される二科展(本展)に一度挑戦すれば、入選・落選に関係なく二科東京支部に入る権利が得られます。
東京支部展の主旨としてかかげられていることは以下の通りです。
東京都に在住する都民の芸術への関心を高め、新人を育成する
☆第20回二科東京支部展☆公募出品要項
東京支部展の会期が終わると、『作品研究会』という東京支部に所属している二科会の会員から指導をもらえる場が設けられます。
東京支部はあまり活発な支部ではないので、年に1回の本展と今回の支部展以外で集まることはありません。

管理人は人付き合いがすきではないので
活発ではないところが
東京支部のおすすめポイントです。
1.第20回 二科東京支部展 開催概要
二科東京支部展は無料で入場できる展示会です。
お近くにお越しの際などは、ぜひお気軽にお立ち寄りください◎
会期
2025年6月23日(月) ~ 6月28日(土)
開場時間
9:30 ~ 17:30

入場は17:00までです。
会場
東京都美術館 2階 第4展示室
〒110-0007
東京都台東区上野公園8-36
JR上野駅 公園改札から徒歩10分弱
東京メトロ銀座線/日比谷線上野駅 7番出口 から徒歩10分強
2.出品規約
ここから二科東京支部展に挑戦するかたに必要な情報をひとつずつ解説していきます。

▪ 応募資格
都内在住、在勤、在学する高校生以上のかたでしたらどなたでも応募が可能です。

35歳以下の場合は
出品料が半額になるのでお得です!
▪ 作品に関する規定
基本的に未発表の作品のみ出品が可能です。
公募展によって未発表の定義は異なりますが、二科では個展やグループ展にも出したことのない、完全未発表の絵のみを未発表と考える人が多いです。
個展やグループ展で発表した絵を出品したい場合、東京支部に事前に確認することをおすすめします。
画法について
絵画であれば基本的に大丈夫ですが、指定されている画法は次の4つです。
油彩画、アクリル絵具、水彩、パステル

技法と画材が混ざっていますが
アクリル絵具は
おそらくアクリル絵画と
したかったんだと思います。
「日本画や水墨画はダメなの?」と質問されることがありますが、日本画を出品されているかたもかつていらっしゃったので、大丈夫だと思います。

ひょっとすると
日本画も水墨画も水彩のグループとして
考えているのかもしれません。
ただ、においの出るものや虫が這いずってたりくっついていたりする作品はNGのようです。

そんなようなものをくっつけて
怒られている人をみたことがあります。
作品のサイズ
10号~F100号までと幅広いサイズを出品することが可能です。
ちなみにSの場合は80号が出品できる最大サイズとなります。
秋の二科展(本展)を目指す場合は、50号以上の作品を出品することをおすすめします。
というのは、支部展は本展へ向けての準備・勉強会といったテーマが強く、支部展でもらったヒントを元に制作のラストスパートをかけるという二科会独特の流れがあるためです。
本展では50号未満の作品は出品できないので、本展に挑戦する予定のかたは要注意です。
もちろん本展に出品する予定がない場合も支部展へ参加してOKです◎
本展への出品をしつこく強制されることは絶対にありませんので、安心してください。
出品点数
出品要項には3点までと書かれていますが、出品するにあたって記入する書類には、作品2点分しか作品のタイトルを書く項目がありません。
ただ、書類には35歳以下に関しては2点までと記載があります。

36歳以上はどっち・・・
3点出品できる作品があって、はっきりした答えが知りたい場合は、東京支部に問い合わせすることをおすすめします。
額について
仮縁を必ずつける と書かれています。
10年ほど前は仮縁なしでも大丈夫だったのですが、公募展はたくさんの絵が集まるため、画面が傷ついてしまったりすることがあるので、仮縁は必須となりました。
仮縁の厚みは3cm以内という規定もあります。
仮縁が3cm以内でも、絵の厚みがそれ以上だと仮縁の意味はありません。
絵も3cm以内におさめましょう。
▪ 出品料
年齢によって出品料が異なります。
一般(36歳~)
3点まで 10,000円
35歳以下
2点まで 5,000円
▪ 搬入
搬入日
2025年6月22日 (日) 10:00~11:30

11:30をすぎてしまうと
受付してもらえないので
余裕をもって搬入しましょう。
搬入場所
東京都美術館 2階 第4展示室
必要なもの
搬入日に持参するものは次の4つです。
出品作品と出品料の詳細は、文字をタップしてその項目へジャンプしてみてください◎
書類は必要事項を記入したら、題名1の作品の裏面真ん中に糊付けします。

▪水色部分がのりしろです。
▪のりしろと書かれた紙の裏面に糊付けします。
▪作品の裏面をみたとき
記入した面が表になるよう貼り付けます。
▪「キリトリセン」とありますが
搬入の際に現地で切ってもらえるので
紛失防止のためにも切り取らず
そのままにしておくことがおすすめです。

作品出品票と作品預かり証について実際に書類をみてみましょう。
1. 作品出品票

赤字が記入する項目です。
右上の「搬入手段」も業者搬入か個人搬入か、どちらかを赤丸で囲みます。
作品サイズにMがありません。
特に記入の仕方の決まりはありませんが、Mのキャンバスを使用した場合は、FPSを線で消してその上にMと書くとわかりやすいと思います。
MF・P・S

こんな感じでしょうか。
『払込票兼受領書コピー 貼り付け』というスペースがありますが、払込先の情報が書かれていません。
出品要項の搬入日に持参するものの項目に「出品料」とあるので、現地で支払うことができるのだと思います。

出品料に関しても不安があるかたは
東京支部に確認したほうがよさそうです。
2. 作品預かり証

『出品受領証』が作品預かり証となります。
赤字が記入する項目です。
搬出の際に必要となりますので、忘れないよう失くさないように注意します。
▪ 搬出
搬出日
2025年6月30日 (月) 10:00~12:00
搬出場所
東京都美術館 2階 第4展示室

明確に場所の記載はされていませんが
例年通りであれば搬入時と同じです。
必要なもの
搬出日に持参するものは次の通りです。

忘れてしまうと
作品を返してもらえませんので
要注意です。
3.授賞式
日程と会場
2025年6月29日(日) 13:00~
東京都美術館 2階 第4展示室 にて
▪ 第20回 二科東京支部展 賞
今年だされる賞は次の5つです。
大賞
月舘賞
優秀賞
奨励賞
佳作賞
東京支部に所属する二科会の会員が審査にあたり賞を決定します。
▪ 結果発表の手段
郵送で審査結果の通知が届きます。
4.研究会
授賞式の後に作品研究会が開催されます。
時間は 13:00~17:30 と案内されていますが、時間の都合があるかたは批評される順番を前のほうにしてもらえます。

展示作品も含めて3点まで講評してもらえます。
参加費は無料です。
途中退出も可能です。
今年の東京支部展にチャレンジするかたの中で、興味のあるかたはぜひ参加してみてください◎
まとめ
今回は二科東京支部展について詳しくまとめてみました。
年によって規約が変わったり、はじめて公募展に挑戦するかたにとってはわかりにくい部分も多いと思うので、この記事が誰かのお役に立てればとても嬉しいです◎

最後までお読みいただき
ありがとうございました!