
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。
絵を描くにあたって、
道具選びは良い絵を描くために大切です。
じぶんにあった良い道具を使うと
作業がスムーズになったりします◎

描く楽しさも
倍増やな!
画材屋さんへ足を運んでみると
道具の種類が多く、
どれを用意すべきか迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、
多種多様な油絵の道具を
初心者さんが描く楽しさに集中できるよう、
道具選びの失敗を減らすために を
テーマにまとめてみました。

うさぎもしりたい!
なお、もっと費用を抑えたい方向けに
【予算最小限ではじめる油絵】の記事 もありますので、
あわせてチェックしてみてください。
▼
▼
▼
油絵初心者必見|道具選びで失敗しないためのポイント
油絵を描くために必要な
基本の5つの道具を紹介します。
少しずつ自分のスタイルに合った画材を
選別していくことが上達への一歩です◎

取捨選択の連続やな。
▪ 道具選びが大切なのはなぜ?
油絵を始めるときに、どんな道具を選ぶかはとても大切です。
良い道具を使うと、絵を描く作業がスムーズになり、楽しく続けやすくなります。

道具がちがうだけで
気持ちも変わるもんな!

でも道具がいっぱいあって
どれをえらべばいいか
まよっちゃう・・・
油絵の道具は種類が多いので
初心者さんにとってわかりにくいかもしれません。

道具を無理して
全てそろえる必要はありません。
じぶんに合った道具を選ぶことで、
予算オーバーを避けることができ、
描くこともよりいっそう楽しめます。

ほしくないもの買って失敗すると
余計にお金がかかるから注意やな。

ストレスなく描けることが
いちばんね!
▪ 無駄買いを防ぐコツ
油絵の道具はたくさん種類があって、
つい「あれもこれも」と買いたくなってしまいます・・・

物欲魔人な管理人は
新商品に目がない・・・
無駄に道具を買いすぎると、
お金がかかってしまうことはもちろんですが、
結局使わずに置きっぱなし・・・なんてこともあったり。

はじめから
道具を高級品でそろえる必要は
ありません。

道具は必要なモノから
そろえていくのが基本やね!

ひつような道具って?
無駄遣いを防ぐコツは、
まずは絵を描くために本当に必要なもの を知ることです。
油絵を描くためには
筆・キャンバス・絵具は絶対に必要ですが、
パレットナイフや特別なメディウムは
油絵に慣れてきてからそろえるでも問題ありません。
最初は基本のセットさえあれば十分です。

筆洗い液とパレットも
必要やな。

たったそれだけで
油絵がたのしめるのね。
また、事前に使いかたや
必要な道具の情報を調べることも大切です。
レビューや口コミ、
信頼できるブログ記事を参考にすると、
「なんかちがった・・・」なんてことも減ると思います◎
無駄買いを防ぐコツ についてまとめると・・・
- 最初は基本の必須アイテムだけ買う
- 使いながら必要を感じたら買い足す
- 購入前に情報収集をしっかり行う
以上のことを意識することで、
初心者さんも安心して道具をそろえられると思います◎
筆(ブラシ)

筆は、絵を描く上で一番基本の道具といえます。
どのような筆を選ぶかで、
描き心地や仕上がりが変わるのでとても大切です。
▪ 種類(丸筆・平筆など)と用途
筆には形や用途によっていくつか種類があります。
大きく分けて 丸筆 と 平筆 です。
丸筆(ラウンドブラシ)
例えるなら、習字の筆のような形状です。
筆先が丸くとがっています。
細かい線や細部の描写に向いていて、
線の強弱をつけやすいのも特徴です◎
平筆(フラットブラシ)
例えるなら、刷毛のような形状です。
平らで幅のある筆です。
大きな面や広い範囲をサッと塗る時に便利で、
筆跡を活かした表現もしやすいです◎
この他にも
フィルバートやファンブラシなど、
さまざまな名称の筆が店頭には並んでますが、
丸筆と平筆を押さえておけば特に問題ありません。

使ってみたい筆が
丸や平でなかったら
試してみるのもありです。

とりあえず
丸と平で大体の表現が
できそうやな。

ファンって
ぼかし筆だっけ?
扇形でふしぎなかたちよね。
▪ 筆の材質やサイズ
筆の材質は大きく分けて
天然毛 と 合成毛 があります。
天然毛
主に豚毛や馬毛が使われています。
コシが強くて油絵具をよく含むため、
筆運びがスムーズです。
値段はやや高め。
合成毛
ナイロンなどが使用されており、
比較的安価です。
耐久性があり手入れもしやすいです。
筆は消耗品といわれるほど、
使えば使うだけ傷んでいきます。

消耗品だからこそ
初心者さんは
安価なモノからはじめるのが
おすすめです。
管理人のおすすめは、
百均で売っているナイロン筆。
数本入って100円で、意外と持ちも良いので
結構な頻度で愛用しています◎
また、天然毛と合成毛の
傷みかたには違いがあります。
天然毛の傷みかた
毛がすり減ってスカスカに・・・
合成毛の傷みかた
ふんわりもっさり広がっていく・・・

天然毛の傷みかたは
人の髪の毛でいう
切れ毛みたいな感じです。

天然毛は
抜け毛もあるんやって。
ほんま人間と一緒や!
続いて筆のサイズについてです。
描きたい絵の大きさによって変わりますが、
大きすぎず小さすぎず・・・
中くらいのモノからはじめると良いと思います。
油絵の筆サイズは
キャンバスと同じように 号数 で表記され、
数が大きくなるほどサイズも大きくなります。
- 初心者におすすめのサイズ:6〜10号くらい
- 細かい部分には:1〜3号の小さな筆
- 背景や広い面には:12号以上の大きな筆

とりあえずは
じぶんが使い良さそうと思った
大・中・小の筆を
1本ずつ持っておけば
間違いないです。
画材屋さんによっては
さまざまなサイズの筆が数本入った
まとめ売りのお得セットを販売するところもあります。

えらぶのたいへんそうだし
まとめ売りで
そろえようかな~。。
絵具(油絵具)

油絵具がないと、油絵は描けません。

当たり前や!
油絵具は、
キャンバスに色をのせるための
いちばん大切な画材といえます。
絵具の種類や色はとにかくたくさんあって、
何を選べばいいか混乱してしまいます。
▪ 基本の色セット(初心者向け三原色など)
管理人が
初心者さんにとにかくおすすめしたいのは、
少ない色数からはじめる方法です。
特に、次の4色があればかなり多くの色が作れます。
- マゼンタ(赤系)
- イエロー(黄色系)
- シアン(青系)
- ホワイト(白)
印刷の三原色+白があれば、
混色だけでたくさんの色が表現できます。
コピー機による印刷と同じ原理です。
この 印刷の三原色 については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
市販の10~12色セットを買うことを
おすすめしている場合が多いですが、
絵具を単品で買って
まずは最低限のカラーからはじめると
無駄買いを減らせます。

さまざまな角度から考えて
じぶんが試してみたい方法を
選ぶことが一番です。
色数をしぼることは、
混色して色を作る練習にもなりますので、
慣れてくると
「こんな色がほしいなぁ・・・」という
じぶんの表現に必要な色を
ピックアップできるようになります◎
▪ 安心して使えるブランドの例
初心者さんでも安心して使える、
定番の絵具ブランドをいくつかご紹介します。

日本の三大メーカーを
ピックアップしてみました。
どれを選んでも間違いないですが
使用感をざっくりお伝えします。
メーカー | 色の印象 | 顔料や使いやすさなどの特徴 | 向いている使いかた |
---|---|---|---|
ホルベイン | 発色が明るい | やわらかめのテクスチャで 伸びが良い | ▪明るめの色調表現 ▪ポップな作風 |
クサカベ | 落ち着いた発色 | グレー系や中間色の数が多く 不透明色の色に強い | ▪肌の表現や風景画に向く ▪写実画家の使用率高め |
マツダ | 透明感が強い | 単一顔料の絵具が多い | ▪にごらない混色をしたい場合は最適 |
油絵具 については、
こちらの記事で詳しく解説しています。

ここまでわかってもなやむ~!

管理人の最初の1本(油絵具)は
企業の歴史などを調べて
フィーリングで決めました。

就活生みたいやな・・・
絵具選びは、
少しずつ自分に合う色や
ブランドを見つけていくというスタイルが
最もシンプルで楽しいかと思います。
描きながら少しずつ色を増やしていきましょう◎
キャンバス(支持体)

油絵を描くには、
絵具をのせる 土台 が必要です。
土台の代表として キャンバス や パネル がありますが
これらをまとめて 支持体 といいます。
▪ 初心者に使いやすいキャンバスの種類
初心者さんには油絵用キャンバスがおすすめ
初心者さんには、
あらかじめ地塗りされた
油絵用キャンバス が断然おすすめです。
画材屋さんでよく見かける
木枠に布が張ってあるタイプがそれにあたります。

買ったらすぐ描けるタイプやな。
最近では、
100円ショップでもキャンバスが手に入る時代となりました。
100均キャンバスでは
次のような気になる点があります。
- 地塗りがされていないことがある
- 木枠がうすいので耐久性に劣る・額にピッタリ合わない
- 布の質感や張りが個体によって異なることも・・・

何年か前までは
1.5cm程度の
厚みがあったのですが・・・
とはいえ、練習用として十分使えます◎
画材屋さんのほうが
サイズのバリエーションも豊富なので、
練習用は百均で・・・と使いわけるのもおすすめです。
▪ サイズの選びかた
サイズ選びのポイント
キャンバスのサイズは、
完成後に飾りたい大きさをイメージして選ぶと
良いと思います。
ただし、小さすぎると描きにくいので注意です。
注意点としては、
ハガキサイズ(F0号)ほどの小さなキャンバスって
飾るととても可愛らしいのですが、
油絵具に慣れるまでは
あまり小さなキャンバスを選んでしまうと
細かい描写がしづらいです。

0号とかサムホールは
かわいいミニサイズよね。

描くモノとキャンバスサイズの
例え話をしてみます。
F0号(14×18cm)にミカン1個
▶▶▶ 描きこみやすくちょうどいい
F0号に果物4種(リンゴ・ミカン・バナナ・ブドウ)
▶▶▶ 細かく描きこむのにしんどい

なんとなく
わかってきた。
それでは、
キャンバスのサイズを選ぶ時の
大体の目安についてまとめていきます。
\初心者さん向け/
キャンバスサイズの選びかた
実物のモチーフを並べた時に、
実寸大から縮小しても70%くらいまでの
キャンバスを選ぶと描きやすいです◎

キャンバスが
大きければ大きい程
細かい描写できて
いいんちゃう?

モチーフ全体よりも
大きめのキャンバスを使う場合でも、
拡大はせいぜい
2倍程度までにしておくのが良いと思います。
極端な例をあげてみます。
タタミ1畳程あるキャンバスに
ミカン1個を描くとします。
ミカンをミカンらしく描くためには、
皮のプツプツをひとつずつ
描かざるを得なくなると思います。
もしこれを最初の1枚目として油絵に挑戦したとしたら、
おそらくほとんどの方が
2枚目を描くことはないでしょう・・・

・・・なるほど。
メディウムの溶剤

メディウムは、絵具に混ぜて使う 補助剤 の総称です。
油絵具のメディウム
- 揮発性油(テレピン、ぺトロールなど)
- 乾性油(リンシードオイルなど)
- 調合溶き油(ペインティングオイルなど)
- 速乾剤(速乾性メディウムなど)
溶剤は、
主に油絵具をうすめるための 揮発性油 を指します。
揮発性油以外のメディウムについては、
最初に無理に用意することはありません。

少しずつ必要に応じて
そろえていくのが
最も失敗のない買いかたです。
揮発性油は何のために必要なのかと
はじめの内は
使いかたに悩むものかもしれませんが、
絵具の伸びを良くしたり、
筆を洗ったりと、
大切な役割を果たしてくれるアイテムです。
▪ テレピンやペトロールの簡単な違いと使いかた
どちらも
絵具を溶かすための液体(揮発性油)ですが、
特徴に少し違いがあります。
テレピン
- 植物由来
- 溶解力が強い
- においも強い
- 単体で筆の洗浄にも使える
ペトロール
- 石油系
- 溶解力はテレピンに劣る
- においはマイルド
- 無臭タイプもある

においがにがてな
うさぎはぺトロール!

『最強』でありたい
おいらはテレピンで決まりや!
筆も洗えて
『超最強』やん!!!
揮発性油 については、
こちらの記事で更に詳しく解説しています。
▪ 安全に使うためのポイント
揮発性油はその名の通り
揮発(空気中に蒸発)します。
揮発性油の引火点は20~40℃程度と
比較的低く、
蒸発して空気中にたまった揮発性油は
引火しやすくなります。
換気がとっても重要です。
部屋で描くときは、窓をしっかり開けましょう。
また、使用後の保管は
しっかりフタを閉めること。
溶剤を吸った紙やボロ布(ウェス)の
廃棄の仕方にも注意が必要です。

紙・布は水浸しにして
密閉して捨てる・・・
が一般的やな。

自然乾燥を
まつのもいいのかも。
・・・ジカンかかるね。
パレット・その他道具

油絵を描くには、
絵具や筆の他にもあると便利な道具がいくつかあります。
100均など身近なお店で手に入るモノも多いです。
▪ 使いやすいパレットの形状や材質
パレットは、
絵具をしぼって混ぜるための板です。

管理人がおすすめしたいのは
紙パレットです。
紙パレットは、
使い捨てができるので片付けが簡単です◎

使い終わったらポイ!
最高やな。

木のパレットも
おしゃれであこがれちゃうな。
木製パレットは、
最初に出る金額が少しお高いですが、
大切に使えば一生ものなので
長い目で見れば損はありません◎
紙パレットと比べると
片付けや手入れに手がかかりますが、
長く使い込むことによって愛着がわいてきます。

大特価セールで手に入れた
200円の木製パレット・・・
今では棚の奥のほうでお休み中です。
▪ ナイフや雑巾などあると便利な道具
以下のアイテムも
一緒にそろえておくと作業がスムーズになります。
- 雑巾・キッチンペーパー
筆についた絵具をぬぐったり、
ちょっとした汚れをふくのに使います。
100均でもOK! - 筆洗い用の瓶や空き容器
溶剤を入れて、筆を洗うための容器。
蓋つきのジャム瓶などで代用できます◎ - 小皿(油壺の代用)
メディウムを少しだけ使いたい時に便利。
100均の陶器皿でOK! - ペインティングナイフ(余裕があれば)
絵具を混ぜるのに便利です。
ペインティングナイフは
描くこともできるので、
表現の幅が広がります◎

身近な物が使えそうであれば
何でも使ってしまいましょう。
まとめ|最初はこの5つを揃えればOK!
油絵をはじめる時、
たくさんの道具に目移りしてしまいますが、
まずは基本の5つさえそろえれば、
十分絵を描きはじめられます◎
これだけあれば描ける!油絵スタート5点セット
- 油絵具(初心者向け色セット or 三原色+白)
- キャンバス(または手頃な支持体)
- 筆(丸筆 or 平筆)
- 溶剤(テレピン or ペトロール)
- パレット&片付け用のキッチンペーパーなど
画材は
自分の描きかたや
好みによって徐々に買い足していくという
買いそろえかたがおすすめです◎
無理なく続けていくことで、
より自分にあった道具やスタイルが見つかります。
最後に、
より予算を抑えて始めたいかたは、
こちらの記事も参考にしてみてください

最後までお読みいただき
ありがとうございました!