
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。

油絵をはじめたいけど
なにをそろえればいいの?
油絵を描くことに興味はあるものの、「画材や道具のいったい何をそろえればいいのかわからない・・・」という方も多いと思います。
この記事では【初心者でも失敗しない油絵セット】を厳選し 4つご紹介します。
実際に使ってみた感想や、選ぶ時の注意点もまとめたので、これから油絵をはじめたい方の参考になれば嬉しいです。
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油絵初心者が最初にそろえる道具とは?

油絵初心者さんのよくある悩みは次の通りです。
油絵には、聞いたことのないような名前の画材や道具も多いです。
初心者さんが一から単品でそろえると、同じような物をいくつも買ってしまったり、知らず知らずの内に余計な出費がかさんでしまうことがあります。
例えば、油絵にほぼ欠かすことのできない、揮発性油。
テレピン、ぺトロール、タ—ペンタインといった商品が並んでいると思います。
ここでひとつ注目したいのは、テレピンとタ—ペンタインは同じ松ヤニから精製される液体です。
メーカーによって商品名が異なるだけで、同じ物なのです。
油絵画材には、このようなややこしさもあったりするので、ムダなく単品買いするためには、ある程度の事前知識が必要となります。
もしくは、油絵経験者が身近にいて、その方が画材ミニマリストである場合は、単品買いの相談をしてみると失敗ないと思います。

油絵経験者は多くても、
管理人のような画材ミニマリストは
正直少ないように思えます。

・・・ただのケチなだけじゃ・・・
画材の単品買いには少しコツがあるので、ある程度の予算をかけられる場合は「必要最低限がセットになった初心者向けセット」からはじめるのが最もシンプルだと思います。

それでもやっぱり
単品買いで予算最小限におさめたい・・・
画材ミニマリストな管理人が選ぶ、予算最低限に抑えた最低限必要な画材についてまとめてます。
興味のある方は読んでみてください
油絵初心者に必要な道具はこれだけ!最低限の道具一覧
油絵をはじめる時に最低限そろえておきたい画材は、ざっくり言うと次の5つです。
道 具 | 用 途 |
---|---|
油絵具(印刷の三原色+白 or 基本12色以上) | 色を塗る |
筆 | 描画 |
パレット | 絵具を混ぜる |
溶剤(揮発性油) | 希釈・筆洗浄 |
キャンバス | 描く土台 |
▪ 揮発性油のにおいが気になる場合は、オドレスぺトロールがおすすめ◎
▪ 絵具の筆運びをよくしたい場合は、ペインティングオイルもあると良い◎

揮発性油で筆もあらえるのね!

筆洗浄に関しては、
プラスチックボトルの筆洗液を
使う場合がメジャーです。
管理人はテレピンで洗ってますが。

・・・さすが
画材ミニマリスト。
初心者さんにおすすめの油絵セット5選【2025年版】
1. ホルベイン|油絵具セット(バッグ付き)
ホルベインは、油絵具の国内三大メーカーの内のひとつです。
発色が鮮やかで絵具の伸びもよく、初心者さんにとっても扱いやすいと思います。
▪ セットの内容
このセットには、油絵をはじめるための基本アイテムがしっかり入っています◎
セットの内容
- 油絵具12色セット(絵具サイズは10ml)
- ペンチングオイル 40ml(画溶液)
- ネオクリーナー 100ml(筆洗い用)
- 筆 (豚毛)× 3本 (プラスチックの筆ケース付き)
- 油壺(画溶液を入れる入れ物)
- ペンチングナイフ
- ペーパーパレット
これだけそろって1万円以下という、とてもお得なセットです。
筆は全てフィルバート(平筆型)なので、細かい描写などには管理人お気に入りの100均のナイロン製の丸筆などをあわせて使っても良いかもしれません。
揮発性油単品は入ってませんが、容器に入れ替えることなくそのまま使えるボトルタイプの筆洗い専用の液(ネオクリーナー)と
予め濃度の調整がしてある絵具の描き心地を良くする画溶液(ペンチングオイル)が入っているため、買い足しなしですぐに油絵をはじめられます◎
2. クサカベ|油絵入門セット
クサカベも、油絵具の国内三大メーカーの内のひとつです。
やわらかく落ち着いた色味が特徴で、繊細な表現をしたい方に向いています。
▪ セットの内容
このセットには、油絵をはじめるのに必要な基本アイテムが含まれています。
セットの内容
- 油絵具10色セット(絵具サイズは10ml)
- ネオペンティングオイル(画溶液)
- ブラシクリーナー(筆洗い用)
- 筆 (豚毛)× 4本
- 油壺(画溶液を入れる入れ物)
- ペンティングナイフ
パレットは入っていませんが、内容は充実していて、価格は約7,000円と手頃です。
筆は、平筆型が3本と丸筆が1本入っているようです。(※商品画像より確認)
ホルベインのセットと同様に、描きやすく調整された画溶液と、そのまま使えるボトルタイプの筆洗い液が含まれているため、揮発性油を買う必要はありません。
ただし、パレットは別途用意する必要があります。
3. ターレンス|ヴァンゴッホ 油絵具セット(木箱)
ターレンスは、オランダの老舗画材メーカーで、世界中で愛用されているブランドです。
発色が鮮やかで透明感があり、軽やかな塗り心地が特徴です。
▪ セットの内容
このセットは、木製の「画箱」に入っており、見た目にも高級感があるので、ギフトとしてもおすすめです◎
セットの内容
- ヴァンゴッホ油絵具 10色(絵具サイズは40ml)
- ペインティングメディウム75ml(画溶液)
- オドレスホワイトスピリット75ml(揮発性油)
- 筆×2本(平10号、丸6号)
- ダブルパレットカップ(画溶液と揮発性油をそれぞれ入れることができる容器)
- 筆拭き布
- 木製パレット
- 木箱
絵具はホルベインとクサカベの4倍の量が入ったサイズです。
付属する揮発性油は無臭タイプなので、においが気になる方も安心です◎
揮発性油は、筆洗い&画溶液や絵具をやわらかくする役割として使えます。
買い足しなしですぐに油絵がはじめられる構成です。
木製のパレットと画箱という、落ち着いたデザインとしっかりした内容が魅力的◎
大人の趣味としてもぴったりの油絵セットです。
これだけの内容がそろって、価格は約15,000円となります。
4. ターレンス|ヴァンゴッホ油絵具 26色(木箱)
こちらもオランダの老舗画材メーカー、ターレンスのヴァンゴッホシリーズです。
本格的に油絵を楽しみたい方に向けた、リッチな木箱入りセットとなります。
▪ セットの内容
この「エキスパートBOX」は、木製の画箱に入った豪華仕様で、自分へのご褒美やプレゼントにもぴったりなスペシャルセットとなっています◎
セットの内容
- ヴァンゴッホ油絵具 26色(20ml×24色、60ml×2色)
- ペインティングメディウム75ml(画溶液)
- オドレスホワイトスピリット75ml(揮発性油)
- ピクチャーバニッシュグロス75ml(完成後のニス)
- 筆×3本(豚毛平10号、豚毛丸6号、ポリエステル毛平12号)
- ペインティングナイフ
- ダブルパレットカップ
- 木炭3本(下描きに使える)
- 木製パレット
- クリーニングクロス(筆拭き布)
- カラーミキシングパンフレット
油絵具は、チタニウムホワイト&ジンクホワイトがたっぷり使える60mlサイズで、その他の絵具は20mlサイズです。
さらに、完成後に塗るニス(ピクチャーバニッシュグロス)もセットに含まれている点は、他のセットにはない嬉しいポイントのひとつです。
また、木炭が付いているので、下描きもじっくり本格的に取り組めます◎
気になるお値段は、30,000円超えですが、「最初からリッチに油絵を楽しみたい!」という方には満足のいくセットだと思います。
油絵セットの選びかた|失敗しないための3つの基準
油絵をはじめるにあたって、画材・道具をそろえる時に失敗しないためにも、次の要点を押さえておくことが大切です。
- 色数は10色以上あること
- 筆・パレット・オイルが同梱されているものを選ぶ
- 予算に合ったセットを選び、「道具にこだわる」意識を持つ

ひとつずつ見ていきます。
1.色数は10色以上あること

管理人は「三原色(印刷)+白」のように、色数を最小限にしぼったミニマルな混色スタイルこそ、初心者さんにおすすめだと考えています。
少ない色数で描くことは、混色の学びにもなりますし、予算もグッと抑えられます。
管理人が開催する油絵教室では、実際に三原色での混色をベースに初心者さんも立派な油絵を描いてます。
とはいえ、一般的には──
- 多くの油絵技法書は、10色以上の絵具を前提とした描きかたを紹介しています。
- 絵画教室や講師の先生も、「最低12色以上のセットが理想」とすすめるケースがほとんどです。
初心者さんには特に「どの色をどう使えばいいのかわからない」という不安が強くあると思います。
そのため、まずは12色以上の基本色がそろったセットを選んでおくと、最も情報が充実している描きかたに対応できるので安心です。
「色数が多いほど良い」というわけではありませんが、基礎を学ぶ段階では汎用性の高いセットのほうがスムーズに学びを進められます。
2.筆・パレットなどが同梱されているものを選ぶ

油絵初心者向けのセットはたくさんありますが、実はセットによって、地味に足りないものがあることも珍しくありません。
油絵具と筆のチェックは忘れにくいですが、見落としがちな画材について、必要度別に3段階でリストアップしてみます。
絶対に入っていてほしいもの
- パレット(木製、紙製のどちらでもOK)
▶▶ 絵具を混ぜるために必要不可欠。意外と忘れがち。 - 筆洗い用の液体(テレピンなどの揮発性油でもOK)
▶▶ 筆を洗うために必須。これがないと筆がカチコチに固まってしまう事態に…
あるとより快適&本格的に油絵を楽しめるもの
- ペインティングナイフ
▶▶ 絵具を混色するだけでなく、絵具の盛り上げやテクスチャ表現に◎ - ペインティングオイル(画溶液)
▶▶ 絵具をやわらかくして、筆運びをなめらかにしてくれる。 - 油壺
▶▶ オイルや溶剤を入れてパレットに挟んで使えるタイプが主流。
油絵にハマりそうなら、あとからそろえると◎なもの
- イーゼル
▶▶ キャンバスを立てかけて描くと姿勢が楽なのと、絵に埃が付きづらい。机も汚れにくくなる。 - バーニッシュ(仕上げ用ニス)
▶▶ 完成後(半年後)に塗ることで、表面の保護や色に深みが出せる。
初心者さんが最初に選ぶセットでは、「筆・パレット・オイル類がそろっているか」を必ずチェックしましょう。
あとから買い足すことももちろん可能ですが、「届いてすぐに描けるセット」のほうが嬉しい気がします。
3.予算に合ったセットを選び、「道具にこだわる」意識を持つ

油絵の画材や道具は、本当にピンキリです。
セットひとつをとっても、数千円から数万円までと価格差は大きく、最初はどれを選べばいいか迷ってしまう方も多いと思います。
管理人としては、「安い=悪い」「高い=完璧」では決してないということをお伝えしたいです。
たとえば、プチプラでも「描き心地の良い筆」や「発色の良い絵具」は確かにあります。
逆に、値段が高くても「使いかたに慣れが必要な道具」もあるのが正直なところです。
また、人によって道具との相性もまったく違います。
他の人にとって使いにくい道具でも、じぶんにとっては「なくてはならない愛用品」になることもありますし、その逆もあります。
だからこそ、自分の予算にあわせて少しずつ試しながら、相性のいい道具を見つけていくことが一番だと管理人は考えています。
とはいえ、何の情報もなく買い物をするというのは、やっぱり不安ですよね。
そんな時に役立つのが、実際に使っている人の声や体験から学ぶことです。
- SNSやレビューで、リアルな使用感をチェックする
- 画材屋さんで実物を手に取って、質感やサイズ感を確かめる
- 教室やワークショップで、他の人がどんな道具を使っているか観察する
- 「画材福袋」などで、未知の画材との出会いを楽しむ・・・意外な掘り出し物が見つかることも!
画材選びは、いわばじぶんだけの相棒探しです。
少しずつ、じぶんにとっての「これが使いやすい!」を増やしていくと、油絵がますます楽しくなってきます◎
まとめ|最初の1セットは「安心感」で選ぶのが◎
油絵は画材が多くて、最初の一歩を踏み出すのに不安を感じやすいと思います。
だからこそ「必要な道具がそろった初心者向けセット」からはじめるのが安心です。
今回ご紹介したセットは、どれも信頼できるメーカーのものばかり。
セットによっては、パレットなど足りない道具がある場合もありますが、最近ではペーパーパレットが100均などで気軽にそろえることが可能です◎
描いてみたい!という気持ちがあれば大丈夫。
あなたの油絵デビュー、応援しています!

最後までお読みいただき
ありがとうございました!