
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。
油絵やアクリル画で使う『紙パレット』――。
最近では100均でも手に入るようになりました。
そんな紙パレットですが、「高い画材ブランドのものと何がちがうのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

めっちゃあるで~。
数ヶ月前に購入した100均の紙パレットを最近やっと使ってみたので、100均パレットと画材メーカー製パレットの違いを徹底比較していきます

以下の疑問についても
スッキリさせちゃいます。
使い心地のちがいは?
絵具の乗りやすさや滲みやすさは?
初心者におすすめなのはどっち?
じぶんにぴったりの紙パレットを見つけて、もっと快適に制作を楽しみましょう◎
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紙パレットとは?|油絵・アクリル絵具に使える使い捨てパレット
紙パレットとは、油絵やアクリル画用の使い捨てパレットです。
絵具が紙にしみこまないよう、紙の表面に特別な加工がされています。
そのため、絵具を混色しやすく、絵を描くのにとても便利な道具のひとつです。
木やガラス、大理石でできたパレットは何度も繰り返し使えますが、使った後に手入れをする必要があり、手間がかかります。
一方で、紙パレットは使い終わったらそのまま捨てられるので、片付けがとても簡単です。
そのため、片付けの時短を求めるプロの絵描きをはじめ、短い時間の制作や外でのスケッチ、初心者さんの練習にもよく使われています。
さらに、紙パレットはさまざまなサイズが展開されていて、じぶんの使いやすいモノを選ぶことが可能です。

手のひらサイズも
あるんやな。
100均の紙パレット|特徴と実際に使ってみた感想

ここから
実際の使用感をまとめていきます。
100均で売っている紙パレットの種類
最近では、100均でも紙パレットが手に入るようになりました。

木製のパレットも
見かけたことがあったっけ・・・
管理人が今回使ってみたのは、ダイソーさんの紙パレット。

パレットを持ちながら描ける、指穴もついています。
サイズは約140~306mm(A5以上A4未満)で、10枚入りでした。
このサイズのパレットなら、F6号くらいまでだったら対応可能なサイズだと思います。

管理人の場合は
100号でも使ってしまいますけど
パレット内がキチキチになるので
おすすめはしません。

F6号でも
絵具の色数多めに出す場合は
キチキチになってまうな。
キャンバスのサイズ表記については次の記事を参考にしてください
材質はストーンペーパー、アートペーパー、チップボードと書かれています。

聞きなれん言葉ばかりやな・・・
- ストーンペーパー/アートペーパー
→ 実際に絵具をのせて使う紙部分。
→ 手ざわりはなめらかで、防水性があり、油絵具・アクリル絵具に対応とのこと。 - チップボード
→ 一番うしろにある厚紙の台紙。パレット紙を束ねて支える役割。
実際に使ってみたメリット・デメリット
実際に油絵制作で使用してみたところ、以下のような気付きがありました。
メリット
- 1冊100円(税抜)=とにかく安い
- 気軽に使い捨てできるので片付けが楽
- 練習やラフな制作には十分
デメリット
- 水分や油分といった液状のメディウムが多いと裏ににじむ
- 水分や油分といった液状のメディウムが多いと波打つ・たわむ
- サイズがやや小さめなので、絵具の色数を多く使う人や大作では使いづらい
水分や油分など、液状のメディウムをたらしてパレットがたわんだりしてしまう原因は、紙質にありそうです。
今回使用した紙パレットは、ライトをつけて撮影しても光を反射しないほどマットな質感でした。


説明ないと
何がなんやらの写真やな。
比較として。
この紙パレットの表紙は光沢感があるので、ライトをつけて撮影した場合は次のようになりました。

パレットの上をシャバシャバにする場合は、別のモノを使ったほうが良いかもしれません。
アクリル画材のモデリングペーストやジェルメディウムなど、サラサラした液状ではないタイプの画材では特にたわむことなく優秀な使い心地でした◎
シャバシャバ使いをしないのであれば、普通に使えるパレットです。
画材ブランドの紙パレット|メーカーごとに比較
続いて、画材ブランドが展開する紙パレットの使用感についてです。
主要ブランドの紙パレット比較表(価格・サイズ・枚数)
以下は100均の紙パレットと同じくらいのサイズで、代表的なブランドの紙パレットを比較した表です。
ブランド名 | 価格帯 | サイズ | 枚数 | 指穴 | 1枚あたりの値段 |
---|---|---|---|---|---|
ホルベイン | 約¥500〜 | S 305×150mm | 25枚 | あり | 約20円 |
クサカベ | 約¥550〜 | ハーフ 305×150mm | 35枚 | なし | 約15円 |
オリオン | 約¥500〜 | H 300×150mm | 24枚 | なし | 約20円 |
どれも100均商品より1枚あたりの値段は上がりますが、紙質の厚さ・防水/防油性 は全く違ってきます。
実際に使ってみたメリット・デメリット
メリット
- 厚みがあり、油を多く含む絵具でもパレットがたわんだりすることはない
- パレットナイフでも紙がやぶれにくい
- 丈夫なので、混色や筆運びなどの作業がスムーズ
デメリット
- 価格が高め(1枚あたり20円前後)
- 慣れないうちは、ツルツルしか紙質が気になることも

管理人の紙パレットを
ひとつご紹介します。

ホルベインさんの紙パレットです。
SSサイズ(148×100mm)で、指穴はありません。
机などに置いたまま使います。

可愛らしいサイズやな。
パレットの紙質を見てみます。


めっちゃ光っとる!
ライトを反射するほどの光沢感がありました。
パレット上をシャバシャバにして使ってもたわむことなく、水分・油分がしみこまないためのコーティングはバッチリです◎
管理人はこのサイズのパレットは、1辺が10cm以下のミニキャンバス作品の制作で使用しています。
使いかたを深く考えずにガンガン使いたい場合は、ブランド製のほうが丈夫な分安心です。
どちらがおすすめ?使う場面別の選びかた
100均紙パレットとブランド製紙パレットは、適材適所で使い分けることが管理人のおすすめです◎
以下にシーンごとのおすすめをまとめてみました。
制作シーン | おすすめはどちら? |
---|---|
ラフスケッチや色実験 | 100均 理由:コスパ的に・・・ |
本制作(出品用・販売用) | ブランド製 理由:使いかたを気にせずガンガン使える |
屋外制作・旅先での絵日記 | 100均 理由:軽くて持ち運びしやすい |
長時間制作・多色使用 | ブランド製 理由:耐久性が良く、サイズも豊富 |
実際に管理人は、100均は短時間での制作や色数を使わない時・モデリングペーストなどを使う時に使用して、ブランド製は長時間に作業が及ぶ時やパレットでオイルをシャバシャバさせる時――というような使い分けをしています。
6号サイズ(A3くらいの大きさ)以上の絵を描く際の紙パレットのおすすめを以下にご紹介しておきます◎

どれにしようか悩むわ~。
まとめ|100均とブランドの紙パレットは上手に使い分けよう!
100均の紙パレットは手軽さとコスパが魅力的。
一方で、画材ブランドのものは制作の快適さを重要視する時に最適です。
どちらが『正解』ということはなく、自分のスタイルや用途に合わせて上手に使い分けることがいちばんだと思います。
まずは100均から試してみて、必要に応じてステップアップしていくのも良いかもしれません。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!