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【How to編】油絵のヒビ割れを防ぐ方法|原因・予防・対処法をわかりやすく解説

アイキャッチ画像|油絵のヒビ割れを防ぐ方法|原因・予防・対処法をわかりやすく解説
誰でも描ける!絵の描きかた『いろは帖』油絵
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管理人
管理人

おえかき草紙そうし』へようこそ!

管理人の もげら です。

油絵を描いていて、次のような経験をしたことはありませんか?

モンキー
モンキー

絵に亀裂入ったことあるで!

管理人
管理人

保管していた二科の絵が数年後に
ベロッとはがれた経験(剥離)があります。

油絵のヒビ割れ(クラック)や剥離は、偶然できてしまうものではなく実は 原因 があるんです。
そしてその多くは、 描きかた乾燥の仕組み を理解することで防ぐことができるので、安心してください◎

そこで今回は、

  • 油絵がヒビ割れる理由
  • ファットオーバーリーンの正しい意味
  • 割れを防ぐ具体的な描きかた
  • すでに割れてしまった場合の対処法

・・・についてまとめていきます。

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なぜ油絵はヒビ割れるのか?【原因解説】

管理人
管理人

まずは油絵の原理から見ていきます。

油絵は「蒸発」で乾くわけではない

油絵具は水彩絵具やアクリル絵具のように、水分が蒸発して乾くのではありません。
乾性油が空気中の酸素と結合することで固まり、乾燥します。

管理人
管理人

難しく言うと
乾性油が酸化重合して顔料を固定する・・・
それが油絵です。

モンキー
モンキー

・・・なんのこっちゃ?!

この乾燥の過程は

  • 主に絵具の表面から進む
  • 内部まで完全に乾くには非常に時間がかかる

という特徴があります。

モンキー
モンキー

完全乾燥するには
半年以上かかることもあるとか
言ってたな・・・

ヒビ割れ(クラック)の正体は「乾燥速度の差」

ヒビ割れの主な原因は、
絵具ごとの乾燥速度違いによる収縮差です。

モンキー
モンキー

どゆこと???

クラックが起こるかもしれない状態とは・・・
  • 下の層がまだ柔らかい
  • 上の層が先に硬くなる

↑この状態で絵具の内部(下の層)が動くと、硬くなった表面(上の層)が引っ張られます。

これが クラックの基本構造 です。

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ファットオーバーリーンとは?【ヒビ割れ防止の基本原則】

ヒビ割れ防止の基本原則
ファットオーバーリーン(Fat over Lean)です。

モンキー
モンキー

Fat|脂肪の多い
Lean|脂肪の少ない
Over|上に

・・・つまりなんや?

油の少ないものの上に油の多いものを・・・といったところですが、これを簡単に言うと次の通りです↓

下の層は乾性油少なめで上の層ほど乾性油を多くしましょう!

管理人
管理人

詳しく言うと・・・↓

■ 最初の層は揮発性油(テレピン・ペトロール)で乾性油(油分)を薄めたりする
■ 絵具の層を重ねるごとに乾性油(リンシードオイルなど)を少しずつ増やしていく

これが
ファットオーバーリーン(上層ほど油分を多くする原則)です。

なぜ油分が関係するの?

油分の調整がなぜ必要なのか、疑問に思いますよね。

管理人
管理人

油分の量によって
乾燥の仕方は次のように変わります↓

  • 油分が少ない層(リーン)は乾燥がはやく、すぐに硬くなる
  • 油分が多い層(ファット)は乾燥が遅く、乾燥するまで柔軟に動いてしまう
モンキー
モンキー

つまり~???

上に乾燥が早い層
下に乾燥が遅い層

・・・という順番にすると、

  • 上の層が先にギュッと固まる


  • 下の層が少しずつ固まっていく時にカタチが動き変わる


  • 下の層が縮むことで先に固まった上の層を引っ張る


  • 上の層は引っ張られることでパキッと亀裂・ヒビが入る

という現象が起きやすくなるんです。

油絵のヒビ割れを防ぐ具体的な描きかた5選

さて。
ココからが実践編です。

管理人
管理人

描く時の参考になれば嬉しいです。

以下5つの描きかたについて紹介します↓

ヒビ割れを防ぐ具体的な描きかた

下層は乾性油を少なめにする

同じことの繰り返しになりますが、大事なことなのでもう一度・・・

最初の層は、

  • テレピンやペトロールなどの揮発性油を使うことも視野に
    ※揮発性油は乾性油(油分)を薄める役割
  • 乾性油は少なめ(なくても良いくらい)

で描きましょう◎

管理人
管理人

1層目は絵具自体に
含まれている乾性油で十分で、
あえて乾性油を使わなくても大丈夫です。

重ねるごとに油分を増やす

上層にいく程、乾性油の割合を増やしていきます。

モンキー
モンキー

乾性油ってなんやっけ?

具体的には、

  • リンシードオイル
  • スタンドオイル
  • メディウム

などを少しずつ増やします。

急激に増やすのはNGで、上の層にいく程、徐々に徐々に・・・がポイントです。

厚塗りの上に速乾層を置かない

油絵具を厚塗りすると、内部まで乾燥するにはかなりの時間がかかります。

厚塗りした上に

  • 速乾メディウムを使った層
  • 揮発性油使った薄塗りの層

を重ねると、上層だけが早く絵具が固まってしまい、後々上の層が割れてしまうことになりかねません。

絵具が未乾燥の状態でワニス(タブロー)をかけない

絵具が完全乾燥する前にタブローを塗ると、

  • 内部がまだ動く状態
  • 表面だけ固まってしまう

ため、ヒビ割れの原因になります。

モンキー
モンキー

タブローは
いわゆる仕上げのニスのことやったな。

タブローは一般的に半年以上乾燥させた絵の上にかけます。

ただし、絵具の表面が乾燥した状態(指触乾燥)で使えるタイプのタブローもあります。
指触乾燥で使えるタイプは、完全乾燥後に使うものより保護能力は低いです。

急激な温度・湿度変化を避ける

油絵は温度・湿度の影響を受けるデリケートな部分もあります。

以上の3つの環境は、乾燥ムラの原因になり、思わぬ画面上のトラブルを招きます。

管理人
管理人

カビが生えたりする可能性も・・・

モンキー
モンキー

環境整えるの大事やな・・・!

すでに油絵がヒビ割れてしまった場合の対処法

状態によって対応が異なります。
専門的な技術や知識が必要なケースもあるので、できる範囲で対応していきましょう。

軽度の細かいクラック

ちょっとしたヒビ割れなら、見た目がちょっとアレなだけで特に問題ないケースも多いです。
なので、気にしないのもひとつの手だと思います。

管理人
管理人

ヒビがいい感じの味になるかも。

とはいうものの、どうしても気になってしまうこともあると思います。

モンキー
モンキー

オイラは意外と気にする質やで!

その場合は、絵具の表面が乾燥(指触乾燥)したら、ワニスのルツーセを何も混ぜずに薄く1層かけましょう。
テカリも出ますが、細かいヒビであれば気にならなくなります。

管理人
管理人

厚塗りはせず、
薄~く薄~く・・・です。

深い亀裂・剥離がある場合

深い亀裂や剥離がある場合は、悲しいですが諦めましょう・・・

どうしても諦めることができない場合は、専門の修復家さんに相談するのがおすすめです。
ただし、ある程度のお金がかかることも想定しておきましょう。

自己補修でさらに悪化させてしまうこともあるので、知識や技術がない場合は無理に触らないほうが安全です。

深い亀裂・剥離をなるべく起こさないよう、予防と管理を徹底する姿勢が最も確実です。

モンキー
モンキー

気をつけよ。

まとめ|ヒビ割れは理論を知れば防げる

油絵のヒビ割れは、まずそうならないように予防する姿勢が一番重要です。

  • 乾燥の仕組みを理解する
  • ファットオーバーリーンを守る
  • 焦らず乾燥を待つ

この3つで大きく防ぐことが可能です◎

油絵は歴史がある分、さまざまな理論や対応策がきちんと確立されているので、その点においては最も安心な画材と言えます。

構造を理解すれば、より安心して重ね塗りや厚塗りを楽しめると思います。
一緒に油絵を楽しみましょう◎

管理人
管理人

最後までお読みいただき

ありがとうございました!

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