
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。
こんにちは!
突然ですが、この記事にたどりついてくれたあなたに質問です。
「油絵をはじめたいけど、何を描いたらいいのかわからない!」
このような悩みはありませんか?

あるある!
「描きたいモノ何でもいいから言ってみて~」って
言われても
ソレが何なのかオイラにゃわからんのや!
実はこのモチーフ選び、油絵を楽しむ上でとても重要なポイントなんです。
絵の仕上がりだけでなく、描く楽しさや上達スピードにも大きく関わってくるので、じっくり考えたい大切な工程です。

絵を描くことを
これから続けていこうか否か・・・
その辺を決めるジャッジポイントにもなり得ます。
この記事では
- 初心者でも失敗しないモチーフの選びかた
- 楽しく練習できるおすすめ題材5選
- 少し挑戦したい中級者向けのステップアップ方法
・・・などについて解説していきます。
これから油絵を始めたい人も、独学で伸び悩んでいる人も、
「次に何を描こうか迷ってる」なら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

あなたにピッタリの題材を
一緒に探してみましょう!
油絵を描くのに必要な画材についてコチラの記事にまとめてみました
なぜモチーフ選びは大切?
油絵を描く時って、どんなモチーフを選んでもいいんだよね?
その答えは、50:50といったところです。

半分正解で
半分間違ってるんか・・・

その人の性格にもよりますし、
先生の教えかたでも変わってきます。
好きなものを描くことは楽しいです。
でも、人によっては途中で「難しすぎて描けない・・・やーめた!」となってしまうことがあります。

ギクッ!
オイラのことやな・・・?
かくいう管理人もそのタイプなので、安心してください◎
油絵のモチーフ選びは、楽しく描ける題材と上達につながる題材のバランスが大事です。
まだ油絵に慣れない内は、以上の2つを意識してモチーフを選ぶのがおすすめです。
自分に合ったモチーフを見つけることが、絵を描き続けるための第一歩になります。
ここからは、モチーフ選びがどのように絵の仕上がりや上達スピードに影響するかについて、解説していきます。
油絵そのものの楽しさについてはコチラの記事にまとめてみました
描きやすさと楽しい気持ちのために
はじめて油絵に挑戦する人が一番大切にしたいのは、「描いていて楽しい」と感じられることです。
興味のない題材や難しすぎる構図では、途中で手が止まってしまいがち・・・
自分が「きれい」「かわいい」「面白い」と思えるモノを選ぶことで、完成までモチベーションを保ちやすくなります。
とは言え、絵画教室では、先生が毎回モチーフを決める場合が多いです。

描きたくないモノ
描かされたりするよな・・・

モチーフを指定することには
理由があるんです。
モチーフを指定するのは、カリキュラムに沿って一歩ずつ上達していけるようにという意図があるからなんです。
モチーフによって必要な技術が変わる
どのモチーフを選ぶかによって、観察力・構成力・色彩感覚など、磨かれる技術はそれぞれ異なります。
例えば。
- 花:色のグラデーション表現を学ぶのに向く
- 果物:色のグラデ質感や光の反射の練習にピッタリ
・・・こんな感じです。
目的に合わせてモチーフを選べば、自然と技術力が養われていきます。

絵画教室でモチーフの指定がある場合、
先生に「今回の狙いは何ですか?」と
尋ねてみるといいかもしれません。
初心者でも描きやすいモチーフ5選
モチーフ選びを間違えると、難しすぎて途中で挫折してしまうことがあります。
ここからは実践編として、初心者でも描きやすく、楽しみながら上達できる油絵のモチーフ5選を紹介します。
花や果物、身近な日用品など、特別な準備をしなくても始められる題材で考えてみました。
「油絵の練習を始めたいけど、何を描けばいいかわからない・・・」
そんな方は、ぜひこの5つのモチーフから挑戦してみてください◎
描くことで自然と観察力や構成力が身につき、作品づくりの幅が広がっていきます。

ワクワクしてきたで!
花を描くコツと注意点

油絵で花を描くのは、初心者さんにもおすすめの練習テーマと言えます。
花は形や色のバリエーションが豊富で、観察力や色彩感覚を養うのにおすすめなモチーフです。
花束よりも、シンプルな一輪の花や、花瓶に挿した数本の花から始めるのが良いと思います。
チューリップやパンジーなどのシンプルな形の花は描きやすく、初めての油絵モチーフに最適です。

ヒマワリやコスモスのような形状の花も
「っぽく」描きやすい
おすすめのモチーフです◎

一方で、バラ・ボタン・カーネーションのような花は形が複雑で難易度が高めです。
もし「この花が大好きでどうしても描きたい!」という強い気持ちがあるなら、ぜひ挑戦してみましょう!
ただし、なんとなく選んだだけの場合は途中で挫折しやすいため、最初の題材としては避けたほうが無難です。

バラがカッコええから
何となく描こうと思ったけど
やめとこっと・・・
花びらの重なりや陰影を丁寧に観察し、輪郭線を描き込みすぎないことがポイント。
油絵では線よりも「色の面」で形をとらえる意識を持つと、自然で立体的な仕上がりになります。
背景はあえてシンプルにすることで、主役の花がより引き立ちます。
淡いグレーやベージュなど、落ち着いた背景色を選ぶと、花の色が美しく映えます。

黒い背景に鮮やかな花も
コントラストが綺麗です。
管理人はよく花には黒を合わせます。
果物・野菜の描きかたポイント
りんご、レモン、トマトなどの果物や野菜は、油絵初心者さんにとって立体感や光の表現を学ぶのにピッタリなモチーフです◎
形がシンプルで観察しやすく、陰影や質感の練習を通して、描写力を自然に身につけることができます。
描く時は、光源をひとつに設定し、光と影の境目をしっかり観察するのがポイントです。



光源がいくつもあると
ハイライトがはっきりせず
形を色で捉えることが
より難しくなります。
また、テーブルの上に布を敷いてモチーフを置くと、構図が安定し、背景との対比もきれいに仕上がります。
果物を数個描くときは、果物は色違い、かつ、大小さまざまな果物を組み合わせると、構図のバランスが取りやすくなります。

スイカ、バナナ、イチゴ・・・
みたいなことやな!
最初は単体から始め、慣れてきたら2〜3個の果物を組み合わせてみましょう。
色や形の違いが構図のリズムを生み、絵に奥行きや構成の面白さが出ます。
途中で光源(ライト)の位置を変えないことも大切です。
影の位置がずれると、立体感が不自然になってしまいます。
描き始めたときの光の状態を最後までキープするのがポイントです。
身近な日用品で練習するメリット

マグカップや本、布など、家の中にある日用品を描くことも非常に効果的な練習方法です。
身近なモチーフは手に入りやすく、いつでも描くことができるため、油絵の習慣を続けやすい点が魅力のひとつです。
日用品をじっくり観察することで、形や質感を正確にとらえる力も自然と身につきます。
特に、ガラスのコップや金属のスプーン、布など光沢や素材感の異なる日用品を組み合わせて描くと、油絵でのハイライトや周囲の映り込みの描きかたを練習できます。


敷き布違うだけで
印象変わるんやな~。
光の反射や陰影を意識して描くことで、立体感やリアルな質感を表現する力が向上します。また、少し角度を変えたり、背景に布を敷いたりすることで、構図の工夫や全体のバランス感覚も養えます。
日用品は特別な道具がなくても描けるモチーフなので、気軽に挑戦できます。
毎日の練習にも気軽に取り組めて、ステップごとに技術を磨くのに最適です。
「油絵で上手にハイライトや映り込みを表現したい」「初心者でも家にあるもので練習したい」という人は、ぜひ身の回りの日用品を題材にして描くことから始めてみてください◎
簡単な風景で空間感覚をつかむ

風景画は「難しそう」と感じる初心者の方も多いですが、油絵では近所の公園やベランダの鉢植えなど、身近な場所を題材にするだけでも十分練習できます。
まずはシンプルな構造の風景を描くことがポイントです。
建物や木、地面などの面を意識して、遠近感を捉える練習から始めましょう。
また、同じ風景を朝、昼、晩と時間帯を変えて描いたり、春、夏、秋、冬と季節ごとに描き分けるのもおすすめです。
光や影の方向、色彩の雰囲気が変わることで、遠近感や色の使いかたの練習になります。
さらに、空や木の色を自由に表現することで、単なる風景の再現にとどまらず、自分らしい個性を加えることもできます。
遠近感や構図の取りかた、色彩表現を意識しながら、時間帯や季節ごとの風景画に挑戦すれば、油絵の基礎力を効率よく伸ばせます。
身近な風景を題材にして、時間や季節を変えながら描く練習は、油絵の楽しさを実感しつつ上達する方法として最適です。
小動物・ペットを描く時のコツ

油絵で小動物やペットを描くのは、表情や毛並みを表現する練習になります。
まずは写真を参考にして全体の形をザックリと決めることがおすすめです。
その後、実際のペットの動く様子を観察しながら、毛並みや質感を少しずつ描き込んでいくと、リアルで生き生きとした表現が可能になります。

油絵を描く時は、
まず大まかに形を取ってから
細かい描写をする・・・
という手順が描きやすいです。
動き回る生き物を直接描くのは難しいですが、写真と観察を組み合わせることで、カラダのバランスや表情を正確にとらえながら、油絵ならではの質感を表現できます。
ペットや小動物を題材にすることで、観察力や色の使いかた、細部の描き込みなど、油絵の基礎力を幅広く伸ばすことが可能で、大切なペットを描くことで、楽しみながら上達することが可能です。
モチーフ選びでありがちな失敗と対策
難しいものを選びすぎる
いきなり人物や複雑な風景に挑むと挫折しやすくなります。

人物(特に女性)は
さまざまな曲線の集合体なので
難易度高めです。

男性のほうが
描きやすいんやな。
最初は、完成できるサイズ・難易度を意識して選ぶのが、長く絵を続けていくポイントです。
完成体験を積むことが、次へのモチベーションにつながります。
色や光の表現で混乱しないために
写真をそのまま真似すると、色が単調になりがちです。
例えば、写真だと影の色は真っ黒であることも多いですが、絵では影=真っ黒で表現することが正解とは言い切れないんです。
油絵にまだ慣れない内は、形を描くのに写真を参考にするのはおすすめですが、色を塗る時は実物をしっかり自分の目で見て描くほうが絶対に良いです・・・!
また、絵具の色数は多ければ多い程、色づくりに混乱すると思います。
絵具の色づくりに慣れない内は、色数をしぼって描くことをおすすめします。
油絵の色づくりに迷ったら、コチラの記事もおすすめです
そして、光の方向は絶対にひとつに決めること。
この光による物体の見えかたによって、立体感のある仕上がりになります。
まとめ|自分に合うモチーフの見つけかた
モチーフ選びのコツは、「自分が楽しく描けるもの」「今の技術で描けそうなもの」を見つけることです。
上達のカギは、『完成まで描きあげる体験』を積み重ねることにあります。
最初は身近な題材から始めて、少しずつステップアップしていきましょう◎

最後までお読みいただき
ありがとうございました!



