
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。
油絵に挑戦してみたいけど、
「時間がかかる」
「完成までの段取りがわからない」
・・・と悩んでいる方はいませんか?
管理人も油絵初心者の頃は、油絵具がモリモリに盛られてなかなか乾かないキャンバスを前に、途方に暮れてしまうことがよくありました。
乾燥時間や工程の順番を考えないと、絵具は乾かないし、完成に向かってなかなか進んでいけないのが油絵です。

でも安心してください◎
時間が限られていても、段取りを工夫すれば完成まで効率よく描けるのも油絵なんです!
今回の記事では、
・・・といった具体的な方法を管理人の体験談を交えて解説します。

ほんまに完成できるんかいな?
時間がなくても「描ききった!」という達成感を味わうことができちゃいます。
さっそく、油絵制作の時間と段取りについて見ていきましょう◎
油絵は時間がかかる?制作時間の目安
油絵の魅力のひとつは、重厚感や深みのある表現ができることですが、その分制作に時間がかかるのも事実です。
特にはじめて油絵に挑戦する方は、「思ったより時間がかかるなぁ・・・」と感じてしまうかもしれません。
小作品と大作品で変わる制作時間
作品のサイズによって、必要な時間は大きく変わります。

1日で完成させることもできるんやな。
乾燥時間を考慮した計画の立てかた
油絵は、塗る絵具の厚さによって乾燥時間が異なります。
例えば。
- 薄塗り:半日~2,3日
- 中塗り:1週間程度
- 厚塗り:場合によって2~3週間
この乾燥時間を考えないと、次の日に塗り重ねることが出来なかったり、色が混ざって塗り直しが大変になったりします。
ですので、一度に描き切るのではなく、段階的に工程を計画することが効率アップのコツです。

厚塗りしてまうと
完成まで時間がかかるんやな・・・
下塗り・中塗り・仕上げの順番で迷わない方法
油絵を描く時、「どの順番で塗ればいいの?」と思うことがあると思います。
場合によっては、色が濁ったり、乾燥待ちで効率が落ちてしまうことも・・・
ここでは、下塗り→中塗り→仕上げ の基本ルールとポイントを整理します。
下塗りの材料や種類について、コチラの記事で紹介しています
順番を守るメリット
管理人はどちらかというと気分屋なので、初心者の頃は「塗りたい場所から塗る」スタイルで描いていました。
結果、1週間たっても絵具が乾かず、はやく塗り重ねていきたいのに色が濁って全然出来ず、結果乾いた頃には「もうこれはいいや!」となってしまい、完成しない絵が次々とたまっていきました。

・・・なんとまあ・・・
でも、順番を意識するようになってからは、
と、完成までの効率が格段にアップしました。
工程ごとのポイント
1.下塗り(グラウンド)

下塗りする時のポイントをまとめてみます!
- 薄く均一に塗るべし!
- 色の濁りを防ぐベース作り

薄塗りで上に重ねる色に合いそうな
下地を作るんやな。
2.中塗り(主塗り)
- 形や明暗を意識して塗るべし!
中塗りは、絵具の厚みを増しながら、立体感や構図をしっかり作り込む段階です。
ここでカタチと明暗(陰影)をしっかり作っておけば、仕上げがスムースに描き進めます◎ - 色の深みをだすには下塗りの色を活かすべし!
- 厚く塗る場合は小分けにして乾燥させながら少しずつ!
油絵具には、固まる時に若干体積が小さくなるという特徴があります。
下の層が固まる時に上の層を引っ張ってひび割れるのを防ぐため、いっぺんに厚塗りせず、乾燥させながら少しずつ絵具の厚みを増していきましょう◎

厚塗りは小分けに!
じっくり乾かしながらが安全!
3.仕上げ(ハイライト・細部)
- 光や質感を表現する細かい部分を描写せよ!
- 色の調整をして、全体のバランスを確認せよ!

木でなく森を見よってとこかいな。
1日で描くときの具体的スケジュール例
時間が限られている時でも、ある程度の段取りを決めれば油絵は完成できます◎
1日で描く場合のスケジュール例を2パターンあげてみます。
朝から描く場合
朝の集中力を活かして描く方法です。

お休みの日にじっくりと油絵を楽しめます。
スケジュール例(小作品・0〜3号サイズ)
| 時間 | 作業内容 |
|---|---|
| 8:00〜9:00 | 下塗り(薄く均一に塗る) |
| 9:00〜12:00 | 中塗り(形と明暗を意識) |
| 12:00〜13:00 | 昼休憩・乾燥時間活用 |
| 13:00〜16:00 | 中塗りの仕上げ この辺から絵具を多めに盛って完成に近づけていく |
| 16:00〜17:00 | 仕上げ・ハイライト・全体バランス確認 |
ポイント
- 乾燥時間を昼休憩や作業切り替えで活用
- 乾燥をはやめるメディウムを使用する
- 朝の集中力を最大限に活かすと効率がUP!
夜に少しずつ描く場合
仕事や家事の合間に描く場合のスケジュールです。

毎日の息抜きに!
スケジュール例(小作品・F3〜F6サイズ)
| 時間 | 作業内容 |
|---|---|
| 20:00〜21:30 | 下塗り(薄く塗る) |
| 翌日 20:00〜21:30 | 中塗りの一部(部分的に塗る) |
| 翌々日 20:00〜21:30 | 中塗り残り |
| 翌々々日 20:00〜22:00 | 仕上げ・ハイライト調整 |
ポイント
- 夜は一日の疲れもたまっているので、無理せず短時間で区切る
- 乾燥をはやめるメディウムを使うと、絵具が翌日に確実に乾くのでおすすめ◎
- 少しずつ進めて、無理なく完成に近づけるのがGOOD!
作業中に疲れないコツ
油絵はじっくり描く分、身体や目、手が疲れやすいのも事実です。
油絵に限らず、新しいことをはじめたばかりの時は、とにかく楽しくて夢中になってしまうこともあると思います。
疲労がたまり、効率が下がることもあります。

気付かん内に
疲労困パイっちゅーやつやな!
管理人もぶっ通しで半日程、体勢も変えずに描き続けて首・肩・腰・手首が痛くなり、次の日に身体がバッキバキになった経験もあったり・・・

管理人は過集中の気があるので
身体バッキバキになりがちです。
そこから工夫して、疲れにくく効率よく描くコツ を身につけました。
ポイント1|姿勢と環境を整える
- 椅子とイーゼルの高さを調整し、背中や肩に負担がかからない姿勢で描く
- 足をしっかり床につけ、机の高さに無理がないか確認
- 作業スペースは明るく、光源は影ができにくい位置に

環境って大事なんやな。
ポイント2|休憩とストレッチを入れる
- 2時間ごとにタイマーをセットし、1〜2分の休憩を入れる
- 手首・肩・目のストレッチを軽く行う
- 水分補給も忘れずに

タイマーセットしとけば
忘れんもんな!
肩こり簡単ストレッチ法はコチラ
ポイント3|道具を整理して作業効率アップ
管理人はよく使う画材は目のつく場所にまとめておいています。
使いたい画材がどこにあるかわからなくなると、地味にストレスなので、整理整頓が苦手であれば、見せる収納ですぐわかるところに置いておくのがおすすめです。

片付けが苦手なんですよね・・・

すぐモノなくすもんな!
まとめ|無理なく描き続けるための時間の工夫
今回は、時間がない人でも油絵を完成させる段取りについてお話しました。
ポイントを振り返ってみます。
- 油絵はサイズや乾燥時間で制作時間が変わる
- 小作品なら1日で完成も可能
- 大作品は数日〜数週間かけて描いていく
- 下塗り→中塗り→仕上げの順番を守る
- 色の混ざりすぎや乾燥トラブルを防げる
- 工程ごとのポイントを押さえると効率アップ
- 1日で描く場合のスケジュール例
- 朝から集中して描くパターン
- 夜に少しずつ描くパターン
- 自分のライフスタイルに合わせて段取りを工夫
- 作業中に疲れないコツ
- 姿勢や環境を整える
- 休憩やストレッチをこまめに入れる
- 道具を整理して作業効率を上げる
油絵は「時間がかかる」と思われがちですが、段取りと工夫次第で効率よく完成させることができます。
まずは小作品から、描く工程を意識して挑戦してみることがおすすめです。
この積み重ねが、大切です。
時間がない日でも油絵を完成させる達成感を一緒に体感していきましょう!

最後までお読みいただき
ありがとうございました!


