
『おえかき草紙』へようこそ!
管理人の もげら です。
このテーマは全4回でお届けします。
今回の第1回では、「そもそも絵の価格ってどうやって決まるの?」という基本的な仕組みと、管理人の体験談を交えながら、価格設定のはじめの一歩をわかりやすく解説します◎
「この絵、いくらで売ればいいの?」
はじめて展示や販売を考えた時、誰もがぶつかる壁だと思います。
管理人も、自分の絵に価格がついた時は、混乱も混乱、大混乱でした。

そ、そんなに?
主に百貨店での展示を企画する画商さんとの取引だったために、つけてもらった価格は号2.5万円。
「た、たっか~・・・」というのが正直な感想でした。

自分で決めたんじゃないんです、
つけてもらったんです。
その画商さんを紹介してくれた売れっ子先輩画家曰く・・・
「その値段に釣り合う絵を描けばいいだけ」
おっしゃる通りでございます。
わかります!・・・いや、わかるんですけど・・・
管理人の中には「釣り合う絵って何?」という疑問しか残りませんでした。
絵を買ったこともなければ、買う人の気持ちもわからない・・・
価値の尺度も何もわからない、ワカラナイ・・・

漠然としたことを
理解する能力皆無ゆえ・・・
このような状態で、どのように 絵の価格 を決めればいいのか?
この記事では、そんな実体験をもとに、後悔しない価格設定の考えかたを紹介します!
そもそも「号いくら」ってどういう意味?

「号2.5万」ってなんなん?
キャンバスの等級とか?
絵を販売する時、よく使われるのが 号単価 という考え方です。
「号」ってなに?
号 は、キャンバスのサイズを表す単位です。

F P M S のことやな?
F3号、F10号、P4号、S20号・・・といった感じです。
例えば、F3号は27.3×22cm、F10号は53×45.5cmと、数字が大きなるほどサイズも大きくなります。
号(キャンバスのサイズ)について詳しくまとめた記事です◎
「号単価 × 号数」で価格が決まる
作品の価格は、「1号あたり◯万円」という単価を設定し、それを号数にかけて決めるのが一般的な方法です。

例えば・・・
F6号 × 号2万円 → 12万円
F10号 × 号1.5万円 → 15万円
・・・というような計算になります。
管理人の場合
管理人の最初の作品価格は、画商さんにつけていただいた「号2.5万円」という設定でした。

結構な価格やな・・・
当時、管理人はとある売れっ子画家のもとで制作の手伝いをしていました。
その売れっ子さんに紹介してもらった画商さんで、百貨店での絵画販売が主なためか、はたまた管理人が写実絵画というジャンルの絵を描いていたための価格なのかはわかりません。

写実は描くのに時間がかかる・・・
「ちょっと無名の新人のデビュー価格としては、高すぎじゃねーですか?」と売れっ子さんに相談したら次のように言われました。
「その値段に釣り合う絵を描けばいいだけ」
極論、確かにその通りです。
でも・・・!!

釣り合う絵ってなんなん?
答えが何なのかよくわからないまま、号2.5万の作家としてデビューした管理人です。
こういった「号単価」という仕組みがある一方で、価格の付けかたに正解はありません。
取引をする画商・見せる相手・作家のキャリアや知名度・絵の画風や描きかたによって、話はまったく異なってくるんです。

何となくで価格を
付けている作家もいますよ。
まとめ
油絵作品の価格設定は、多くの作家にとって大きな悩みのひとつです。
今回は「号単価 × 号数」という基本的な仕組みをもとに、管理人自身の初価格設定の体験談を交えながら紹介しました。
価格には明確な正解があるわけではなく、自分の絵と向き合いながら納得できる設定を考えていくことが大切です。
次回は、さらに深掘り!
「納得できる価格」をどう付けるのか、具体的な価格の決めかたについてお届けします◎
号(キャンバスのサイズ)について詳しくまとめた記事です◎

最後までお読みいただき
ありがとうございました!