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【How to編】油絵の重ね塗りの基本|初心者でも失敗しにくい塗り重ねのコツ

誰でも描ける!絵の描きかた『いろは帖』油絵
この記事は約9分で読めます。
記事内にプロモーションが含まれています。

この記事でわかること
 油絵で重ね塗りをする理由
  油絵を重ね塗りするときの基本的な順番
 
絵具を重ねるタイミングと乾燥の考えかた
  重ね塗りで失敗しないためのコツ



管理人
管理人

おえかき草紙そうし』へようこそ!

管理人の もげら です。

油絵を描いていると、
次のように迷うことがあるかもしれません↓

一度塗ったところに、もう一度絵具を重ねてもいいの?
何回くらい色を重ねればいいの?

モンキー
モンキー

まさしく
オイラの悩みや!

絵の描きかたは徴的です。
最初からすべてを完成形として描き込むのではなく、
絵具を少しずつ重ねながら形や色、質感を作っていくことが多いです。

管理人
管理人

一発勝負の描きかたもありますが
一般的には乾いちゃ描いてを繰り返し
完成に近づけていきます。

絵具を重ねるタイミングを間違えると、
描いた色が混ざって画面が濁ったりする
ことがあります。

うさぎ
うさぎ

ただ重ねていくだけじゃ
ダメなのね・・・

この記事では、油絵初心者さんに向けて、

  • 重ね塗りの基本から描く順番
  • 失敗しにくいコツ

といったことをまとめていきます。

油絵の重ね塗りとは?

油絵の重ね塗りとは、
キャンバスに一度塗った絵具の上から、さらに絵具を重ねていく技法です。

油絵では、一度の塗りで完成させようとせず、
何度か絵具を重ねながら少しずつ絵を作っていくことが一般的です。

うさぎ
うさぎ

なんでわざわざ
絵具を重ねるのかしら?

油絵はなぜ重ね塗りするの?

油絵具は絵具を重ねていくことで、
ひとつの色を塗っただけでは出しにくい色の深み奥行きを表現できます。

油絵具は、透明性の高いものもあれば不透明なものもあります。

透明性のある絵具を薄く重ねると、
上の色を通して下の色がかすかに見えるため
いくつもの色の層が重なったような複雑な色合いになります。

これが、油絵ならではの深みのある美しい色につながります。

モンキー
モンキー

グレーズっちゅーやつやな!

また、油絵具は水彩絵具などと比べて、絵具を厚く置いて描くこともできます。

最後の仕上げに明るい絵具を厚めに「ポンッ!」と置いてハイライトを表現すれば、
周囲とのコントラストによって、そこがパッと光っているように描くことができます◎

うさぎ
うさぎ

ただ色を塗りたしていくって
わけではないのね・・・

さまざまな絵具の重ねかたを組み合わせることで、油絵ならではの表現が楽しめます◎

管理人
管理人

試行錯誤を繰り返して
じぶんだけの技法をうみだしましょう!

油絵の重ね塗りは「乾いてから」が基本?

油絵の重ね塗りは、
基本的にはの絵具がある程度いてから重ねるほうが、心者さんにはおすすめです。

絵具が乾いていれば、下の色と上の色が基本的には混ざらないからです。

下の色を残したまま新しい色を重ねる感じになるので、
レイヤーを重ねるような効果を出しやすいと思います。

まだ乾いていない絵具の上から別の色を重ねると、筆を動かしたときに下の絵具と上の絵具が混ざります。

色使いに慣れていない内は、
これが原因で「なんだか全部混ざって、どぶ色になってしまった・・・」というトラブルもあり得ます。

モンキー
モンキー

せっかく色塗っても
どぶ色になっちゃもったいないもんな!

まず乾いてから次の色を重ねることから始めれば、重ね塗りの感覚をつかみやすいと思います◎

ただ、乾いていない状態でぼかしながらレイヤーを重ねて一体感を出すという描きかたも、管理人はよく使います。

管理人
管理人

乾いていない状態での重ね塗りで
どぶ色にならないためのコツはこちら↓

  • ポイントは、混ざることを前提に色を選ぶこと
    • 近い色同士や同系色を重ねれば、多少混ざっても自然になじみやすい
  • 白の扱いに注意
    • 白を混ぜると彩度が下がって、色が少しくすんで見えることがある
    • 「明るいけれど鮮やかな色」にしたい場合、白を混ぜればいいとは限らない

油絵はどういう順番で重ね塗りする?

最初から細かいところを描き込んでしまうと、
全体のバランスが崩れたり、あとから修正しにくくなったりします。

モンキー
モンキー

ニンゲンの全身像を描いたことあんねんけど、
目と鼻と口めっちゃうまく描けた思うたら
全身入らんかったことあるわ・・・

まずは大まかなところから描き始め、
少しずつ細部へ進んでいくのが無難な描きかた
です。

ここからは、油絵を重ね塗りしていく大まかな流れを見ていきます◎

最初は大まかに描いていく

油絵を描き始める時に意識していることは、
最初ザックリ仕上げは細かく・・・です。

管理人
管理人

最初から細かく描いていた時期もありますが、
この描きかたに切り替えてから
制作がはやく進むようになりました。

最初から細かいところまで描き込まず、まずは大まかな形や色の配置を決めていきます。

管理人が最も好むきかたテップは次の通りです↓

  1. キャンバスのテクスチャ・色を自分の好きな感じに整える
  2. 鉛筆などで下描きする
    • 大まかな輪郭や色の境目、影になる部分との境界線などを描いておく程度
  3. 下描きの線画を参考に油絵具で大まかに色を置いていく
    • 最初から明るい色や暗い色を塗るのではなく、まずは中間くらいの色でザクザク塗っていく

下描きも油絵による着彩も、
あとで感覚で描けるものは最初から描き込まなくても大丈夫です◎

管理人
管理人

細かい部分まで下描きしてしまうと、
その線にとらわれてしまい
絵具を置いていくことに
しり込みしてしまうことが・・・

うさぎ
うさぎ

中間くらいの色ってどんな色かしら?

油絵の着彩作業における心得はこちら↓

白より白い色はなし
黒より黒い色もなし

モンキー
モンキー

なんやそれ。

まず画面の中で、

・・・という場所を決めます。

そこを基準にして、
他の部分の色を逆算していけば全体の明暗関係をつかみやすくなります。

最初から完璧な色を作ろうとするのではなく、まずは絵全体の形・明暗・色の大まかな関係をつかむ・・・

細かい描き込みは、そのあとで少しずつ絵具を重ねていけばOKです◎

少しずつ色や形を重ねていく

最初のザク塗りができたら、次はを少しずつ整えていきます。

ザク塗りの段階では、色と色の境界がかなりパキッと分かれていることがあります。

身の回りにあるモノをちょっと観察してみてほしいです。
色と色の境目は、なだらかに変化している部分が意外と多いということが見えると思います。

てなわけで、
ザク塗りでできた境界を少しずつマイルドにしていきます。

管理人
管理人

すべての色の境界を
ぼかせばいいわけではありません。

輪郭や明暗の境目など、
ハッキリ見せたいところは残し、ぼかしたほうが自然なところだけをなじませるという演出をする必要があります。

うさぎ
うさぎ

そのさじ加減が
絵の個性につながるのね。

色の境界の強弱を整えていくと、画面がだんだん自然に見えてきます。
自分が思う「よしっ!」と納得がいくところまで筆を進めましょう。

もうひとつ。

初心者さんの場合、
白と黒、または白と茶色など、2色程度で明暗だけをザク塗りする方法もおすすめです。

2色でザクザク塗って色の境界を整えた後に一度乾燥させ、
その上から透明性の高い絵具を重ねていくグレーズという方法なら、
色に迷いにくく、比較的スムーズに描き進められます◎

モンキー
モンキー

・・・初心者ゆーても
最初からぎょうさん色を使いたいんや・・・

2色である程度描き上げてから色を使う方法はちょっと・・・という方も多いと思います。

色を使いながら
色の境界をマイルドに整えつつ、影になる部分をハッキリさせていけばOKです◎

大切なのは、最初から細部を完成させようとするのではなく、
全体を少しずつ整えながら、次の層へ進んでいくことなので、ガンガン塗り進めていきましょう!

最後に細部や質感を仕上げる

全体の形や色、明暗が整ってきたら、最後に細かな部分を描き込んでいきます。

例えば・・・

  • モノの接地面
  • ハイライト
  • 動物のひげのような細い線
  • 質感を表現する細かな描き込み

・・・といったところでしょうか。

最初の下描きではあえて省いていた細かな部分ですが、
最後の仕上げとして全体のバランスを見ながら入れていきます。

モンキー
モンキー

最初から猫のヒゲとか描いとったら
そこ塗り潰さんよう
他んとこ描くの大変やもんな。

仕上げでは、画面の中でもっとも黒いところと、もっとも白いところを改めて確認します。

暗い色や明るい色をしっかりと置くことで明暗の差が際立ち、画面全体が引き締まります。

仕上げにハイライトをいれると、一気に絵の雰囲気が変わります。

最初から細部を完成させようとせず、

  1. 大まかに描く
  2. 色や明暗を整える
  3. 最後に細部と強い明暗を入れる

というように重ね塗りの段階を踏んでいけば、
少しずつ着実に完成に近づけていくことができます◎

油絵の重ね塗りで失敗しないためのコツ

油絵の重ね塗りは、
ただ絵具を上から塗ればいいというわけではありません。

絵具を重ねるタイミングや色の選びかたを間違えると、
綺麗に表現できてた色彩がたちまちどぶ色になってしまうことも・・・。

ここからは、重ね塗りで失敗しにくくするためのコツを紹介していきます。

絵具を何度も触りすぎない

油絵具を置いた後に、

もうちょっとここを直そう
こっちの色も少し足そう

・・・といったように、
つい筆を何度も入れてしまいたくなることがあります。

管理人
管理人

そんな時はいったんストップです。

絵具を何度も触っていると、
下にある絵具までもが一緒に動いてしまい、
せっかく作った色や質感が崩れてしまうことがある
んです。

モンキー
モンキー

気になって
ついつい触ってまうんよな・・・

特に乾いていない絵具の上では、筆を動かすほど色が混ざりやすくなります。

絵具を置いたら、まず一度キャンバスから離れて全体を見てみましょう。
離れて見てみて必要と思ったところだけ、もう少し手を加える・・・というスタンスがおすすめです。

管理人
管理人

例えるなら、
木を見ず山を見るという感じです。

絵具を厚く塗りすぎない

油絵具は、厚く盛ることで立体感や質感を表現できます。

でも。
最初から絵具を厚く塗りすぎるのはおすすめしません。

うさぎ
うさぎ

どうしてなのかしら?

絵具が厚いほど乾燥に時間がかかるというのと、
厚塗りを重ねすぎると、ヒビ割れや剥離につながることがあるんです。

また、下に塗った色が厚い絵具で完全に覆われてしまえば、
下に塗った色の意味がなくなってしまいます。

うさぎ
うさぎ

それはもったいないね・・・!

油絵の重ね塗りでは、
下の層をいかして必要なところに絵具を重ねていくことを意識するのがポイントです◎

ただし、すべてを薄く塗ればいいわけではありません。

モンキー
モンキー

なんやそら!
ハッキリせんな!

仕上げのハイライトなどは、
絵具をある程度厚く「ぽてっ!」と置くことで
油絵具らしい存在感を出すことができるんです。

つまり、どういうことかまとめると・・・↓

特に厚くする必要がないところは、厚く塗りすぎない
際立たせたいところや力強い表現をしたいところでは、あえて少し厚く絵具を置く

管理人
管理人

指揮者になった気分で
絵の中の山場を盛り上げるって感じです。

モンキー
モンキー

・・・例えがキザっぽいな・・・

乾燥具合を見ながら進める

油絵具は、
絵具の厚さや色、使用した画用液などによって、乾燥するまでの時間が変わります。

管理人
管理人

「昨日塗ったから、もう乾いているはず!」
・・・という決めつけは危険
です。

実際の絵具の状態を確認してから次の層へ進むと安心です。

特に厚く塗った部分は、
表面が乾いているように見えても内部まで乾いていないこと
があります。

「ここはもう少し乾かしたほうがよさそう」と思ったら、
無理に進めず、乾燥を待つのも油絵の制作の楽しみのひとつと考えましょう◎

まとめ

油絵の重ね塗りは、絵具をただ塗り足していくのではなく、下の色を生かしながら少しずつ絵を整えていく作業です。

初心者さんは、まず絵具がある程度乾いてから重ねることを意識すると、色が混ざりすぎる失敗を防ぎやすくなります◎

そして、

このあたりを意識すればOKです◎

焦らず、少しずつ。
重ねるたびに変化していく油絵の表情を楽しみながら、自分なりの描きかたを見つけていきましょう!

管理人
管理人

最後までお読みいただき

ありがとうございました!


油絵をはじめたばかりの方 

から学べばいいかからない・・・」という方向けに、道具選び・描きかた・乾燥方法・公募展への挑戦まで、初心者さんにおすすめの記事をまとめました。

まずは『油絵初心者向け完全ガイド』からどうぞ◎


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